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Power Mac G4 に Yellow Dog Linux 5.0.2 をインストールしてから Inkscape が使えるようになるまでの顛末。
Power Mac G4 の Mac OS X 10.4.10 で Inkscape 0.45.1 を使用してみた感じは、全体的な動作にモタツキが感じられ、インストールの手順も繁雑なことから、これからに期待と言った印象を受けたが、同環境に Yellow Dog Linux 5.0.2 をインストールして Linux 版の Inkscape 0.45.1 を動かしてみたら、果して違いは生じるだろうかと思い試してみた矢先、yum install inkscape が使えないところでいきなり出鼻を挫かれた訳だが、Linux の操作も覚束ぬまま挑んだコンパイルと言う未知の作業は、微妙なバージョンの違いでインストールまで漕ぎ着けることができない辺りが「裸の王様に一張羅を誂えて着せてやるような徒労感」に通じる貴重な体験と言えなくもない。今回の覚書は、そんなバージョンの模索を繰り返さずとも済むようにと残した程度のものであり、他の環境や異なる使用方法での再現性を保証するものではない。(作成日: 2007年9月 1日 (土曜日) 03:06:23 AM)
環境
Power Mac G4 466MHz 768MB HDD60GB
Power Mac G4 733MHz 1.5GB HDD60GB
Yellow Dog Linux 5.0.2 のインストール
1. インストール CD 作成
YDL-5.0.2-APPLE-CD-IMAGES から .iso をダウンロードして CD に焼く。
参考:HAYAGUI - MacOS X 10.3 (Panther) + isoイメージをCD-Rに焼く
2. インストール
画面に従いインストール。『システムユーザー』は空欄のまま先へ進み、『サウンド』は音が出ずとも構わず終了した。
3. ログイン
『ログイン画面』では、下記のように設定してログインした。
| 言語 | セッション | ユーザ名 | パスワード |
|---|---|---|---|
| 日本語 | GNOME | root | ****** |
4. システムアップデート
ログイン後は、アプリケーション→システムツール→ Software Updater を起動してシステムアップデートを行った。
日本語フォントをインストール
ヒラギノ慣れした目には Sazanami の角張った字形が判読し難い為、以下のサイトを参考に IPA フォントをインストールした。
参考:Fedora Core 6 インストール個人的ノート - 日本語フォントのインストール
日本語入力メソッドのインストール
アプリケーション→アクセサリ→ GNOME 端末を起動したら、下記のソースをペーストし return キーを押して実行。
- yum remove anthy
| Yellow Dog Linux のメニュー画面 | GNOME 端末の画面 |
|---|---|
続いて、下記のアドレスを上から順番にダウンロード。
それぞれ『アプリケーションで開く(O):』を選択してインストール。
ftp://ftp.riken.go.jp/Linux/fedora/core/updates/5/ppc/scim-libs-1.4.4-9.8.fc5.ppc.rpm
ftp://ftp.riken.go.jp/Linux/fedora/core/updates/5/ppc/scim-1.4.4-9.8.fc5.ppc.rpm
ftp://ftp.riken.go.jp/Linux/fedora/core/updates/5/ppc/scim-anthy-1.2.2-1.fc5.ppc.rpmInkscape のインストールまでの流れ
1. Boehm-GC
保存先がデスクトップであることを前提に、gc6.5.tar.gz をダウンロード。
アプリケーション→アクセサリ→『GNOME 端末』を起動したら、下記のソースをペーストし、その後ろへ gc6.5.tar.gz をドラッグドロップしてから return キーで実行。注意点は『tar zxf』の後ろに半角スペースを1つ空けること。
- tar zxf
root アカウントでログインしていることを前提に、デスクトップの『root のホーム』アイコンをダブルクリックしてウィンドウを表示し、「gc6.5」フォルダがあることを確認したら、GNOME 端末に下記のソースをペーストし、その後ろへ「gc6.5」フォルダをドラッグドロップしてから return キーで実行。注意点は『cd』の後ろに半角スペースを1つ空けること。
- cd
続けて、下記のソースを1行づつペーストし、それぞれを return キーで実行。
- ./configure --prefix=/usr
- make
- make install
- cd
2. libSigc++
デスクトップにlibsigc++-2.0.9.tar.gz をダウンロード。
GNOME 端末に下記のソースをペーストし、その後ろへ libsigc++-2.0.9.tar.gz をドラッグドロップして実行。
- tar zxf
『root のホーム』内に「libsigc++-2.0.9」フォルダがあることを確認したら、GNOME 端末に下記のソースをペーストし、その後ろへ「libsigc++-2.0.9」フォルダをドラッグドロップして実行。
- cd
続けて、下記のソースを1行づつペーストし実行。
- ./configure --prefix=/usr
- make
- make install
- cd
3. GlibMM
デスクトップにglibmm-2.6.6.tar.gz をダウンロード。
GNOME 端末に下記のソースをペーストし、その後ろへ glibmm-2.6.6.tar.gz をドラッグドロップして実行。
- tar zxf
『root のホーム』内に「glibmm-2.6.6」フォルダがあることを確認したら、GNOME 端末に下記のソースをペーストし、その後ろへ「glibmm-2.6.6」フォルダをドラッグドロップして実行。
- cd
続けて、下記のソースを1行づつペーストし実行。
- ./configure --prefix=/usr
- make
- make install
- cd
4. GtkMM
デスクトップにgtkmm-2.6.17.tar.gz をダウンロード。
GNOME 端末に下記のソースをペーストし、その後ろへ gtkmm-2.6.17.tar.gz をドラッグドロップして実行。
- tar zxf
『root のホーム』内に「gtkmm-2.6.17」フォルダがあることを確認したら、GNOME 端末に下記のソースをペーストし、その後ろへ「gtkmm-2.6.17」フォルダをドラッグドロップして実行。
- cd
続けて、下記のソースを1行づつペーストし実行。各行の処理が終わるまでに、かなりの時間を要すが焦らずに待つ。
- ./configure --prefix=/usr
- make
- make install
- cd
5. libSigc++ のアップデート
デスクトップにlibsigc++-2.0.12.tar.gz をダウンロード。
GNOME 端末に下記のソースをペーストし、その後ろへ libsigc++-2.0.12.tar.gz をドラッグドロップして実行。
- tar zxf
『root のホーム』内に「libsigc++-2.0.12」フォルダがあることを確認したら、GNOME 端末に下記のソースをペーストし、その後ろへ「libsigc++-2.0.12」フォルダをドラッグドロップして実行。
- cd
続けて、下記のソースを1行づつペーストし実行。
- ./configure --prefix=/usr
- make
- make install
- cd
6. Little cms
GNOME 端末に下記のソースをペーストして実行。
- yum install lcms lcms-devel
7. Inkscape
デスクトップにinkscape-0.45.1.tar.gz をダウンロード。
GNOME 端末に下記のソースをペーストし、その後ろへ inkscape-0.45.1.tar.gz をドラッグドロップして実行。
- tar zxf
『root のホーム』内に「inkscape-0.45.1」フォルダがあることを確認したら、GNOME 端末に下記のソースをペーストし、その後ろへ「inkscape-0.45.1」フォルダをドラッグドロップして実行。
- cd
続けて、下記のソースを1行づつペーストし実行。途轍もなく時間が掛かるがじっくりと待つ。
- ./configure
- make
- make install
- cd
インストール完了
早速、アプリケーション→グラフィックス→『Inkscape SVG ベクター イラストレータ』から起動してみたところ、起動速度は Mac OS X 10.4.10 の Inkscape 0.45.1 より格段に速く、動作にモタツキもない。メニューも始めから日本語化されており、日本語入力に関しても全く問題は感じられず却って扱い易い印象を受けた。今のところ落ち易そうな不安定さも感じられないから、虎10.4.10 で何時落ちるか心配しながらモタモタ作業をするより、黄犬人鳥に切り替えてサクッと作業した方が能率が上がりそうだ。
| Inkscape 起動直後の画面 | 最初からメニューが日本語化されている |
|---|---|
最後に
Power Mac G4 に Yellow Dog Linux をインストールして Mac OS X や OS 9 と共存させると、起動時に yaboot というブートローダー画面が表示され、Mac OS X、OS 9、Linux、CD などを含む起動候補の一覧と、それぞれの割り当てキーを見ることが出来る。規定の秒数以内に何れかのキーを押せば、任意の起動画面へ移行するが、どのキーも押さなかった場合は、Yellow Dog Linux が自動的に選択され起動することになる。この設定を変え、Mac OS X が自動的に選択されるようにするには、コンピュータ/ファイルシステム/etc/yaboot.conf を『GNOME テキスト・エディタ』で開いて、最下行に下記のソースをペーストして保存したら、
GNOME 端末に下記のソースをペーストして実行すれば、次回の起動時に規定の秒数が経過すると Mac OS X が起動するようになる。尚、待ち時間は上記ファイル内の delay=5 とある箇所を変更すると変えられる。デフォルトでは5秒が指定されていた。
- /sbin/ybin
蛇足だが、デスクトップにダウンロードした各ファイルと、『root のホーム』内に解凍した各フォルダは、ゴミ箱に捨てて構わない。
参考サイト
Fedora Core 6 インストール個人的ノートInstalando o Inkscape no Slackware (Slack) 10.1
Linux/CentOSワークステーション環境構築--[9] グラフィクス
Yellow Dog Linux 5.0 (YDL5) をPS3にインストール
Mac and Linux on iBook G4 - yaboot
CompilingInkscape - Inkscape Wiki
